「私、詰んでる!?」。この言葉が頭の中で何度も繰り返される。仕事を辞めたい。でも、次の転職先が見つからない。もしかしたら、今の状況から抜け出せないんじゃないか、という不安が胸を締めつける。
仕事が辛い毎日
毎朝、目覚まし時計が鳴ると同時に感じるのは、重たい気持ち。布団から出たくない、またあの職場に行きたくないという思いがこみ上げてくる。入社した当時の仕事に対するやる気も、情熱も、すでにどこかに置き忘れてしまった。スヌーズにした目覚まし時計が数回鳴り終わったところで、やっと起き上がる。
私の仕事は決して大変なものではない。残業をするほどの仕事量でもない。でも、天狗のように鼻を高くした嫌な上司が待っている。「私はプロフェッショナルだ」「周りのみんな私に一目置いている」そんなことを鼻息を荒くしてたびたび言われると気持ちも萎えてしまう。果たして、本当にみんなが一目置いているかは、、、とても怪しい。上から目線な業務指示が飛んでくる。精神的にとても疲れ果てる。最初は「頑張ればいつかきっと報われる」と信じていたけれど、そんな希望も今やかすんでしまった。
職場の人間関係も、さらに状況を悪化させる大きな原因の一つだ。まず、挨拶を返さない人が多い。朝、職場に入って「おはようございます」と言っても、無視されることが多く、そのたびに小さな孤独感が心に積もっていく。そんな環境では、自然と仲間もできず、孤立感を強く感じるようになる。
誰かに相談したくても、そもそも話しかけることすら億劫だ。職場で感じる冷たい空気や、人々の無関心な態度が、さらに自分を孤独に追い込んでいく。
辞めたい。でも、どうする?
そんな状況で「仕事を辞めたい」と思うのは当然だ。実際、何度も辞表を出そうかと考えたことがある。けれど、そのたびに「次の仕事が見つからなかったらどうする?」という不安が頭をもたげる。今の職場を飛び出して、もっと良い環境を見つけられる自信がないのだ。
転職活動を始めようと何度か求人サイトを開いてみた。しかし、どれもこれも今より良い条件に見えないし、面接に行く気力さえ湧かない。さらに、未経験の業種や職種への挑戦も考えてみたが、歳を取るごとにハードルは高くなり、「今さら無理かもしれない」という気持ちが強くなる。
周りの友人たちは転職に成功したり昇進したり、充実した生活を送っているように見える。彼らの話を聞くたびに、自分が取り残されているような焦燥感を感じる。それでも、自分に適した職場が本当に見つかるのか、今の状況を抜け出すことができるのか、わからないまま日々が過ぎていく。
現実を直視する
振り返ってみれば、私はいつも「次の一手」を恐れてきた。失敗を恐れ、変化を恐れ、結果として現状に留まることを選んできたのかもしれない。それでも、このままでは本当に「詰んでしまう」と自覚している。
現実的には、転職活動は一筋縄ではいかない。特に、自分のスキルや経験が限定的な場合、選択肢は限られる。しかし、今の職場に留まっていても、状況が改善する可能性は極めて低い。
一歩踏み出すには勇気がいるけれど、それが自分を救う唯一の道かもしれない。まずは、小さな一歩を踏み出してみよう。例えば、転職エージェントに相談してみる、自己分析をして自分に合った仕事を探してみる、あるいはスキルアップのための勉強を始めてみる。何もしなければ、状況は変わらない。
自分を信じること
「詰んでいる」と思うときこそ、自分を信じる力が試される。過去には、自分でも驚くような壁を乗り越えた経験があるはずだ。それを思い出し、次のステップに向けて行動する勇気を持つことが大切だ。
今は暗闇の中にいるように感じるかもしれないが、必ず光は見えてくると信じたい。すぐに全てが解決するわけではないけれど、小さな変化が積み重なることで、未来は少しずつ明るくなる。焦らず、でも確実に前に進んでいこうと思う。